# セキュリティ

コロナ禍のウラで急増!「3分ハッキング」を防ぐ、たった3つの対策

400万台のIT機器に危険が迫る?
足立 照嘉 プロフィール

「他愛もない会話」がない弊害

新型コロナウイルス感染拡大への不安感につけこんだサイバー犯罪が巧妙に仕掛けられているが、同時に私たちそのものも「いつもより脆弱」になっているのではないだろうか。

かつてのように”三密”も”ソーシャルディスタンス”も気にする必要の無かった世界では、

「オバマ前大統領が暗号通貨を倍にしてくれるってよ」
「いやいや、ありえないでしょ」

なんていう友人や同僚との他愛もない会話だって有ったのかもしれない。

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ところが会食や飲みの場なども減り、場合によっては在宅勤務によって同僚と直接顔を合わせない日もある。友人や同僚たちとの”ちょっと”した会話が、疑わしいメッセージの話題におよぶ機会も減ったのではないだろうか。

もしかしたら「これは私だけが受け取った特別なオファーなのかもしれない」と期待を膨らませ、率先して詐欺被害へと突き進んでしまう状況も考えられる。

そしてこのような詐欺被害がおよぶのは、個人だけではない。

企業へ偽請求書を送りつけ偽口座に振り込ませてしまう、「ビジネスメール詐欺」と呼ばれる手口も横行している。被害は年々増加しており、コロナ前の時点で日本でも一日あたりおよそ1件のペースで実害が発生している。*2

いつもの請求書と何かが違うと感じたとき、オフィスで仕事をしていた頃は同僚に”ちょっと”聞いてみるということもあった。しかし、在宅勤務によって”ちょっと”聞いてみることのハードルが高くなっていることもまた確かだ。もちろんここで在宅勤務の良し悪しについて論じるつもりは毛頭ない。

新型コロナウイルス感染拡大に比例するかのように、筆者のもとにも日々このような被害に遭われた国内外の企業から相談が多く寄せられている。被害額は数千万円から数億円、場合によっては数十億円におよぶこともある。

運良く金融機関から補償してもらうことができたケースもあるが、社内で正当な手続きを踏んで行われた行為であるということで補償してもらえないことのほうが多い。