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# 飲食店

「脱サラ」したい人に忠告!辞める前に「今の時給」を計算しなさい

元レスラーが飲食店を開業して気づいたこと
今年でオープンから24年目を迎えたステーキハウス「ミスターデンジャ―」。行列が絶えないこの人気店を経営するのは、著書『オープンから24年目を迎える人気ステーキ店が味わった デスマッチよりも危険な飲食店経営の真実』(ワニブックス)を刊行した、元プロレスラーの松永光弘氏だ。これまで数々の苦労を重ねてきた松永氏は、安易な脱サラに「待った」をかける。会社を辞める前に考えるべき「お金のこと」について、アドバイスをいただいた。

あなたの給料は本当に安いか

脱サラをして飲食業をはじめようと思っている方の多くは、いまの収入や待遇に満足できておらず、「もっと自由に」「もっと稼ごう」という思いがあるんじゃないかと考える。

人間、誰しもそういう欲はある。

ただ、世の中、そんなには甘くはない。

まず行動に移す前に、自分の給料は本当に安いのか、ということを冷静に考えてみるべきだと思う。

私の場合、プロレスラーという特異な職業に就いていた。

最初に所属したW★INGという団体では、エースを務めながらも、なかなかの薄給で、後楽園ホールに超満員の観衆を集めて、デスマッチで大熱狂させる存在になっても、傷だらけで帰る家は風呂なしのおんぼろアパートだった。

逆にこれを売りにしようと「団体のエースなのに風呂なしアパートに住んでいる」という話を新聞や雑誌のネタにしてもらったら、団体の社長から「風呂なしアパートに住んでいるのは松永の勝手で、ウチの団体とは関係がない!」と言われてしまったが、命を削ってやっていることと、プロレスファンのあいだでのネームバリューなどと比べたら、実際の報酬は明らかに少なかった。

 

結局、私は愛想を尽かして、大仁田厚さんが率いるFMWに戦場を移すことになるのだが、そこでやっとトップレスラーとしてのプライドが保てるギャランティーを手にできるようになった。風呂つきの物件にも住めるし、毎月、貯金もできるようになった(これがあったから、店を出すときの初期費用も捻出できた)。