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話題作「梨泰院クラス」、韓国と日本の評価はなぜ分かれたのか?

本当に「共感」したのは誰か
ペ・リョソン プロフィール

「財閥」は韓国文化の大きな一部

ドラマでは、財閥の会長チャン・デヒが主人公パク・セロイをあらゆる手法で陥れる場面がある。ドラマの中だけでなく、2014年に起きた「大韓航空ナッツリターン事件」や、前大統領の朴槿恵とサムスングループを巡る「贈収賄事件」などにより、以前から韓国の財閥に懸念を抱いていた人は多いのではないだろうか。

韓国の代表的な財閥の1つ「サムスン」グループ
 

韓国の若者たちは韓国社会を支配する財閥を、どのように見ているのだろうか。20代の若者は次のように答えた。

「財閥3世や、家柄が裕福な人じゃない限り、財閥についてポジティブな印象を持つ人はあまりいない。そもそも一般の人たちは財閥内部の問題にあまり関心すら持たない。普段注目しないとはいえ、大韓航空のナッツ姫のように、財閥出身の人間が騒動を起こした場合は、一斉に国全体で批判する。これが我々の財閥に対する一般的な態度である」

財閥のスキャンダルなどには反応するが、財閥内部でどのようなことが起きているかには関心がないようだ。

別の女性も続けた。

「財閥が何か騒動を起こしても、株価は一時的にしか下がらない。安定しているという点で、就職活動をする学生からも未だに人気がある。歴史が長く、地位や名誉もある存在だから、一般人たちは批判をしながらも、財閥は韓国の社会の一部であると受け入れている」

財閥という存在を、韓国社会の特徴として捉えながらも、一般の人たちは財閥出身でなくても対等に評価され、また、財閥に関係する人たちが過ちを犯した場合は、対等に罰せられるべきだという切実な声が聞こえてきた。