外出時にマスクが欠かせなくなって以来、ほぼすっぴんで過ごすようになった女性は多いだろう。お化粧をしないことで肌の負担を軽減しているはずなのに、最近マスクをするようになってから、筆者はなぜか肌荒れに悩まされている。

メイクをするのも面倒くさいので、近所には素顔の上にマスクをしてそのまま出かけてしまうのだが、この季節、紫外線も気になる。マスクは日焼けを防いでくれるような気がするのだが、実際はどうなのだろうか。

マスクによる肌トラブルにも多く対応しているという、美容皮膚科「プライベートクリニック恵比寿(PCE)」の美山承哲院長に夏のマスクにまつわる疑問をぶつけてみた。

美山承哲院長
美山承哲 プロフィール
平成25年に杏林大学医学部を卒業後、けいゆう病院へ入職。大手美容外科勤務。平成28年にVediclinicを開院し、院長に就任。令和元年には「プライベートクリニック恵比寿」を開院し、院長に就任。日本美容外科学会(JSAS)/VST認定医/ボトックス ビスタ認定医/ジュビダーム ビスタ ボリューマ認定医。(twitter:@pce_biyou、Instagram:@private_clinic_ebisu

普通のマスクでも日焼け予防にはなる

――UVカットをうたったマスクもありますが、普通のマスクにも日焼け予防効果はあるのでしょうか?

美山院長:「UVカット」や「UPF(繊維の紫外線遮蔽性を示す国際的指標)」が表記されたマスクを選ぶのが一番望ましいですが、通常のマスクでも、帽子やサングラス、日傘と同じように日焼け予防には有効です。

直接顔に当たる日差しだけではなく、日光が周囲のものに当たって反射する「反射光」や、日光が空気中に含まれる分子や粒子に当たって、あらゆる方向に反射している「散乱光」といった、間接的な日光による紫外線からも顔を守ることができるからです。日陰にも散乱光が届いているので、マスク、帽子、サングラスや日傘などは常に使ったほうがよいと思います。

写真はイメージです〔PHOTO〕Getty Images

――UVカット効果のあるマスクをしていれば、日焼け止めやSPFのついたファンデーションを塗らなくてもよいのでしょうか?

美山院長:いいえ。UVカット効果のあるマスクでも、下に日焼け止めクリームやSPF効果のあるファンデーションを塗ることが必須です。もちろんUVカットマスクは紫外線予防の効果はより高いですが、それでもマスク着用部分にも紫外線が透過することがあります。

マスクからはみ出ている部分との焼けムラができる可能性があるので、どんなマスクを着用しようとも、マスクの下には必ず日焼け止めかSPFのついたファンデーションを塗ってください。