8月24日 ヴェスビオ火山の大噴火(79年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

紀元後79年のこの日、現在のイタリア・ナポリ市南方に位置するヴェスビオ火山(Vesuvius)が大噴火を起こしました。

 

ヴェスビオ火山はカルデラを持つ成層火山で、現在の標高は約1280mです。カルデラの周囲には過去の火山活動で形成されたソンマ山がそびえています。

ヴェスビオ火山(中央右)とソンマ山(中央左) Photo by Getty Images

現在のところヨーロッパ本土では唯一となる活火山で、最近では1944年に大きな噴火を起こしています。

ヴェスビオ火山はナポリの顔であり、多くの曲や絵画などに織り込まれています。ナポリ民謡の『フニクリ・フニクラ』などが有名でしょうか。

さて、そんなヴェスビオ火山ですが、やはり最も知られるのは79年の大噴火でしょう。

紀元後63年に起こった大地震を前兆としてその13年後に、ヴェスビオ火山は大爆発を起こしました。火山の噴火の大きさを表す火山爆発指数では「非常に大規模」を示す5に相当するものでした。

ちなみに、巨大なキノコ雲を伴うヴェスビオ火山の噴火形態は「プリニー式」と呼ばれるものですが、これは79年の噴火で亡くなったローマの博物学者・大プリニウスとその噴火の様子を手紙に書き記した彼の甥である小プリニウスにちなんだものです。

この噴火で起こった火砕流と火山灰によってポンペイなどヴェスビオ火山周辺のいくつかの都市が埋没してしまいました。その後18世紀になってポンペイの発掘作業が行われ、当時の生活の様式などが後世に伝わることとなります。

この様子は作家エドワード・ブルワー・リットンの『ポンペイ最後の日』で詳しく述べられています。

なお、噴火の日付については、小プリニウスの手紙にあった8月24日とする説が有力でしたが、近年の研究によると10月以降の出来事だった可能性が指摘されています。

発掘されたポンペイの遺跡 photo by Getty Images