中国とのインテリジェンス戦争で日本が生き残るために必要なこと

ファイブ・アイズの価値を真剣に考えろ
小谷 賢 プロフィール

日本にとってファイブ・アイズは差し伸べられた希望

ファイブ・アイズとは米英加豪ニュージーランドの英語圏5カ国によるいわばインテリジェンスの共同体のようなものであり、この5カ国は第2次世界大戦以降、世界の裏側を牛耳ってきた。

第2次世界大戦の西側連合国を事実上結成した1941年8月の大西洋会談  photo by US.Navy

ファイブ・アイズの核心は通信傍受やネット上における情報収集であり、基本的にこの5カ国はお互いの情報を共有できる関係にある。

ファイブ・アイズの本質はこのインテリジェンス協力にあるが、外交や軍事のような表に出る部分でもこの5カ国は協力体制にある。

日本もこの5カ国とは立場的にかなり近く、広い意味でのファイブ・アイズの活動には参画している。例えばそれらは南シナ海における米豪海軍との共同演習や、宇宙空間の有事に備えたシュリーバー演習などのオペレーションレベルの活動だ。

このレベルであれば既にドイツやフランスなども参加しており、特にドイツはテロとの戦いのため、ファイブ・アイズ諸国と連携してサイバー上の情報からテロリストを選別する作戦に携わってきた。

ただし日独ともに、オペレーションレベルでの活動には参加しているものの、その核心であるインテリジェンスの領域にはまだ踏み込めていない。

 

もし日本がそこへの参加を望むのであれば、整備しなくてはならない幾つかのハードルが存在している。まずは情報収集の面だが、現状でも日本は情報収集衛星による画像情報や日本近海における中国潜水艦の動静については質の高いインテリジェンスを収集しているし、そのような情報は米国と共有されているだろう。