# 週刊現代 # スーパーマーケット # 社長の風景

激安スーパー「オーケー」、驚きの「33期連続増収」を達成できた意外なワケ

社長が明かした「前提を設けない」経営
夏目 幸明 プロフィール

何かを考える時、通常は、無意識に制約や前提をおいて答えを選択していきがちです。しかし飯田は出発点に戻って「前提が間違っているのでは?」と考えます。

一例を挙げると、当社は商品の梱包に使われた段ボールをお客様に無料で差し上げ、ゴミを減らしています。「段ボールはゴミ」という前提が間違っていたのです。

誠にありがたいことに、当社は熱烈なオーケーファンのお客様に支えていただいております。その源は、無駄を省く考え方です。値下げするにしても、商品を一時的に無理して安く仕入れると、味や量を落としていく「縮小均衡」に陥りがちです。

photo by IStock
 

これは、長い目で見たらメーカーさんを疲弊させ、お客様をがっかりさせ、売り上げを落とすことになる。それよりも、ゴミとコストを両方減らすなど、節度ある削減を行い、だれもが喜ぶ事ができる商売を謙虚に行っていきたいと思うのです。

当社には、「安くて美味しい」といっていただける名物商品が、たくさんあります。お客様にご満足いただけるよう、商品にも店にもますます磨きをかけ続けます。(取材・文/夏目幸明)

二宮 涼太郎(にのみや・りょうたろう)
'74年、神奈川県生まれ。'97年に東京大学文学部を卒業し、同年、三菱商事へ入社。米国法人への出向等を経験し、'15年から三菱食品の大手取引先であるオーケーへ出向。経営企画室長等を歴任。'16年、オーケー創業者・飯田勧氏からの誘いを受け、三菱商事を退社、オーケーの代表取締役に就任

『週刊現代』2020年8月8・15日合併号より