8月29日 タイヤメーカーGOODYEAR創業(1898年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1898年の今日、アメリカ・オハイオ州のアクロン(Akron)でタイヤメーカーのグッドイヤー(Goodyear Tire and Rubber Company)が創業されました。

グッドイヤーの会社名は、アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤー(Charles Goodyear、1800-1860)にちなんでいます。彼は、ゴムに硫黄を加えて加熱することで弾性限界を向上させる加硫法を発明した人物です。彼のおかげで、現在でもゴムを工業の原料として利用することが可能になっているというわけです。

グッドイヤー社の販売するタイヤも、加硫法なくして作ることはできない Photo by Getty Images

ちなみに、弾性限界とは、ある材料が外からの力を受け、それが取り除かれたときに元の形に戻ることができる限界のことです。弾性限界が大きくなることで、ゴムを長持ちする材料として使うことができたのです。

さて、グッドイヤーの創業者であるフランク・セイバーリング(Frank Seiberling、1859-1955)は、1989年に当時38歳にしてタイヤ会社を設立することを決断します。そして、その名前にはゴムタイヤの歴史を語る上では欠かせない偉業を成し遂げながら、資金に恵まれず亡くなったグッドイヤーの名前を冠することにしたのです。

チャールズ・グッドイヤー Photo by Getty Images

セイバーリングによるグッドイヤーの創業はこれ以上ないほどの良いタイミングでした。当時のアメリカでは馬車に代わって自転車による移動のブームが発生しており、しかも1893年ごろからの不況が終わりを告げて景気が上向いている時代だったのです。

 

創業からおよそ30年で、グッドイヤーは世界最大のタイヤ・ゴムメーカーになりました。本業では空気入りのトラック用タイヤなどが順調に売れ、新しく設立された航空部門でも多くの飛行船が人気を博したのです。さらに、現在のようにタイヤにギザギザした溝(トレッドパターン)をつけるようになったのもこの頃と考えられています。