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米国にもいた「自粛警察」と「マスク警察」、どんな活動をしている?

日本ほど多くはないが…

自粛警察が生まれる背景として

8月20日に行われた日本感染症学会の講演で、尾身茂会長は新型コロナウイルスの現在の流行状況について、「今後の推移には注意が必要」と前置きをしながらも「全国的にはだいたいピークに達したとみられる」とする見解を示した。

日本、特に大都市圏では感染者数が増え続ける一方だったので、人々の心理としていったん心が落ち着くニュースではないだろうか。

一時の感染爆発地アメリカ・ニューヨーク州はというと、この3ヵ月ほど感染スピードがゆっくりとし落ち着いた状態だが、日本同様にいまだ毎日たくさんの陽性者は出続けている。

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3月以降クオモ州知事は、毎日欠かさずツイッターを通して、流行のピークを表す曲線と共に以下の5項目 ── 1.1日のウイルス検査実施数、2.うち陽性者数、 3. 陽性率、4.入院患者数、5.1日の死者数、を発表している。

ちなみに最新状況の一例として8月23日の数値はどうだったかと言うと、検査数7万4043件のうち陽性者は572人、陽性率0.77%、入院患者数472人、1日の死者数5人だった。5項目はすべて相変わらずの多さ(数値の高さ)だが、入院患者数472人は3月16日以来の最低値だったため、光が射す明るいニュースだった。

陽性率もここ3週間ほどずっと1%を下回り、流行のピークを表す曲線も3、4月の最悪期に比べるとかなり低い数値を維持している。

これが日本のニュースだと、「昨日の陽性者は1日で572人でした...」というキャスターの真剣な面持ちと「えええ!!!」という街ゆく人の驚きと不安の混じり合うお決まりのリアクションがセットになって映し出されるのだろうが、アメリカではそのような報道は見られない。

あくまでも全体的な数値の把握と曲線の推移が重要であると充分周知されているため、データ(事実)だけが淡々と報じられる。