# 野球

「自分は評価されてない」と悩む選手に、野村克也氏がかけた言葉

君は、誰の評価のなかで生きるのか?
野村 克也 プロフィール

私たちは「他者評価」のなかにいる

しかし、首脳陣は、その選手を別の視点で見ていることもある。守備の問題点が改善されないと、試合では使えないと考えていることだってある。

Photo by iStock

そしてその選手が、守備面の修正をしていないと、いまだに試合では使われないということになる。首脳陣は、バッティングの面より、守備面の問題を重要視しているのだ。

このように、「打撃が好調だから試合に出られる」というのは、選手本人の評価でしかない。一方、首脳陣は、「守備が改善されていないので試合で使えない」と評価している。

そして現実に、試合に出るか出ないかを左右しているのは、首脳陣の評価なのだ。

自分一人だけで生きていけるのなら、自己評価のなかで生きていくこともできるのかもしれない。しかし、人間はけっして一人では生きていくことができない。必ず、他の誰かと関わって、生きていくしかない。

 

どこまで行っても、他者からの評価がついてまわり、それによって現実はつくられていくのだ。「人生とは評価にはじまって、評価に終わる」と、ミーティングでもよく選手たちに話したものだ。