8月26日 ソ連が世界初の大陸間弾道ミサイルを開発(1957年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1957年の今日、ソビエト連邦(現・ロシアなど)が世界初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「R-7」の開発に成功したことを発表しました。

 

大陸間弾道ミサイルの登場により、核戦争が起こった場合の被害が地球規模になるおそれが飛躍的に高まりました。

20世紀におけるミサイル開発はナチス・ドイツのV-2ロケット研究に始まります。ナチス・ドイツの敗北後、ソ連はドイツの科学者を捕虜として本国に連行し、ロケット技術の研究を続けさせました。

彼らを監督したのが第一設計局(OKE-1)の主任であったセルゲイ・コロリョフ(Sergei Korolev、1907-1966)です。自身も優れた技術者であったコロリョフは、ドイツ人技術者を監督してR-7の開発までこぎつけました。しかし、R-7の大陸間弾道ミサイルとしての利用は、ロケットが大きすぎて移動や燃料注入に手間がかかるなどの理由から現実的とは言えませんでした。

結局、コロリョフはR-7ミサイルに搭載する核弾頭を人工衛星や有人宇宙船に付け替え、R-7を宇宙開発に転用しました。同年10月の世界初の人工衛星・スプートニク1号の打ち上げも、R-7ロケットを利用したものです。

モスクワ市内をパレードで運ばれる大陸間弾道ミサイル Photo by Getty Images