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# スタートアップ

逆風に負けるな!コロナ時代を戦う「スタートアップ」に必要な3つのこと

厳しい環境でもチャンスはある
新型コロナウイルスは多くの企業にとって厳しい逆風となっている。創業間もないスタートアップでも同様だ。少し先の将来すら見えない中で、何をし、また何をすべきでないのか。
元ドリームインキュベータで戦略コンサルタントとして、多くのスタートアップやゲーム開発者の法人化を支援した経験を持ち、『スタートアップファイナンス』の著書もある公認会計士・税理士の加瀬氏が解説する。

将来を見通すことはできないという前提で動く

先日出版した『スタートアップファイナンス』という本で「将来を見通すために 2~3 年後をイメージするべき」 というお話をしました。

通常の市場環境下では、そういった対応をすべきと考えますが、これが緊急事態の市場環境下では、考え方を変える必要があります。

新型コロナウィルスの影響で、日本のビジネス環境は大きく様変わりしました。

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それは、すでに事業展開をしている企業や、個人事業主だけでなく、これから独立・創業を志すスタートアップの方々にとっても同じです。

ほとんどすべてのスタートアップの方々にとって、強烈な向かい風が吹いている状況でしょう。

「将来がどのように変わっていくのか?」「どの程度の期間にわたり、その影響が及ぶのか?」

日々、専門家の方々が TV やネットで議論し、刻々とその状況は変化しています。そして、これからも変化をしていくことでしょう。

「何ができるか?」 「どのように将来を見通すか?」は、人によって種々の見解をお持ちだと思いますが、私はここで重要なのは、いかに将来を見通すかではなく“将来を見通すことはできないという前提で動く”ことだと思います。

そもそも、神でもない限り、このような環境下で将来を見通すことなどできようはずがありません。専門家の多くは、事象を後から見て、その意味合いを説明する“後講釈”をしていることが大半なのではないでしょうか。

というのも、将来を精緻に見通す努力は、スタートアップにとって、ほとんど意味がないと言ってもよいでしょう。なぜなら、将来は自分たちが作るものだからです。

大きな方向性を見出し、その実現に向かって努力を重ねる――。重要なのは、将来をデザインし、実際にそのデザインした将来を実現するための行動力です。

ですから、自分のビジネスや本来やるべきことが見えているならば、メディアに氾濫する情報に一喜一憂することなく、“将来を見通すことはできないという前提で動く”ことです。

言い換えれば、どのような将来になっても戦えるよう、今やるべきことに集中するということが重要なのだと思います。