雑誌「Kiss」にて連載されていた板垣巴留さんのエッセイマンガ『パルノグラフィティ』が、8月6日に単行本として発売された。『BEASTARS』で多くの漫画賞も受賞している板垣さんの生まれ育った環境が垣間見え、クスッとしながらほろりとしつつ、子育てや他人との暮らしのヒントも満載の一冊だ。その発売を記念した無料試し読み記事第3話のテーマは「自信」。

『BEASTARS』が誕生したのは、このエピソードからという噂も……。

マンガ/板垣巴留 文/FRaU編集部

就職活動ってけっこう辛い

就職活動が混迷を極めている。ANAとJALをはじめ、新型コロナの影響で2021年度の新卒採用を中止する企業も多くある。コロナでなくとも、就職活動は自分との闘いで、なかなか辛いものがある。運や縁も大きく影響するはずなのに、「落ちた」という事実が自信を奪っていくのだ。

実は板垣さんも大学時代に就職活動で惨敗していたのだという。第3話は20社惨敗中の板垣さんが自信を完全に喪失していたときのエピソードが描かれている。

レストランが満席で断られる、抽選に落ちる、オーディションで選ばれなかった……どんな些細なことであっても、「自分はダメだった」現実に向き合うのは簡単なことではない。ボディブローのようにくるものだ。板垣さんの漫画は、それでも立ち上がることができるのは、自分を認めてくれる人の存在や、周囲からの冷静なふとした一言だったりもするのだと教えてくれるのだ。

しかもこのエピソードがあって、『BEASTARS』のレゴシやハルが誕生したと考えると、思わず「ありがとうお姉さん」と言いたくなってしまうのである。