上空から見た馬毛島(筆者撮影)

アメリカの圧力に負けた防衛省は大金をドブに捨て…「馬毛島問題」の深層

果たして「基地の島」に生まれ変わるのか

「基地の島」ができる?

防衛省は地権者との交渉開始から10年を経て、馬毛島(鹿児島県西之表市)の整備計画を公表した。野生のマゲジカの生息地でもある馬毛島は、米空母艦載機の離発着訓練(FCLP)施設と自衛隊基地を兼ねた「基地の島」に生まれ変わるのか――。

地元は米軍機による騒音の被害を心配するが、加えて注目しなければならないのは、異常なほど高くなった買収費だ。防衛省が当初、提示した45億円は突然、160億円以上と4倍に跳ね上がった。

馬毛島の位置(防衛省の資料より)
 

馬毛島を抱える西之表市の八板俊輔市長は防衛省に対し、「本市の土地評価への影響がある」として積算根拠を明らかにするよう質問状を送ったが、防衛省は「適切な段階で説明する」と回答を先送りした。

市長の「適切な段階とはいつか」との再質問には「現時点では、その判断に至っていない」と結局、積算根拠を明らかにしないまま、整備計画の発表に踏み切った。

馬毛島(問題)とは何か?

馬毛島は種子島の西約10キロメートルにあり、広さ約8平方キロメートルの平らな島だ。沖縄の米軍普天間基地の移設先に挙がったこともある。