提供:サラヤ

創業以来、手洗いの大切さを伝え続けてきたサラヤ。その想いは海を越え、アフリカのウガンダにまで広がっています。社会問題を解決しながら持続可能なビジネスを展開する、サラヤが目指すソーシャルビジネスの形とは?

“手洗い”を通してつながる
日本とウガンダの絆。

小さな頃から教えられてきた“手洗い”。日々なんとなく行ってきた習慣の重要さを今、私たちは身をもって感じている。2020年の春先から世界に広がり始めた新型コロナウイルス。どうしたら感染を防げるのか、多くの人が不安を抱える中で叫ばれたのが、「手洗い」の重要性だった。

「戦後間もない日本では赤痢などの伝染病が多発し、多くの命が失われました。そんな中手洗いによる感染症予防を掲げて創業したサラヤは日本ではじめて薬用手洗い石けん液を開発・事業化し、感染防止に貢献しました。我々は日本の公衆衛生の底辺を見て、その改善を志して成長してきた企業。だからこそその重要さを身に沁みて知っています。

未知のウイルスが発生した今、その感染予防に取り組むのはサラヤにとっての社会的使命です。消毒剤の増産を含め、手洗いがいかに公衆衛生において重要かを今、改めて発信していきたいと考えています」(サラヤ株式会社 代島裕世さん)

手洗いの習慣が根付いていなかったウガンダでは子どもの感染症が深刻な問題となっていた。ユニセフがウガンダで実施する手洗い促進活動を支援する「100万人の手洗いプロジェクト」では、家庭や学校での手洗い習慣の定着をサポート。これを受け、現地の関係省庁より全国すべての小学校に対し手洗い授業の実施を促すメッセージが発信されるなど、啓発活動に大きく貢献してきた。また「衛生週間」をはじめとした全国的なイベントの開催や、テレビ、ラジオ、SNSを通した多彩なキャンペーンを実施するなど、さまざまな方法で市民社会全体へ向けた手洗い促進活動を積極的に継続している。

サラヤは長年、感染症に対する警鐘を鳴らし、取り組みを続けてきた。そのひとつが2010年にスタートした「100万人の手洗いプロジェクト」。ユニセフがアフリカ・ウガンダ共和国で展開する正しい手洗い促進活動への支援だ。

「世界の開発途上国では5歳未満の子どもたちが1日約1万4500人命を落としています。その原因の多くは正しく手洗いすれば予防できる病気です。ところが途上国では公衆衛生の考え方そのものが浸透しておらず、手洗い設備や洗浄剤も十分ではありません。そんな国々でも手洗いが当たり前となる社会を目指して、教育・啓発や設備の提供を行う活動を始めました」

サラヤが掲げた「誇れる手になろう」というメッセージ。すべての子どもたちがためらいなく握手できる社会を作りたいという願いが込められている。

取り組んだのは国内販売する対象商品の売り上げの1%(メーカー出荷額)をユニセフに寄付し、現地での活動資金にすること。それらは手洗いに関する情報・教育ツールの全国配布や小学校での手洗い授業の実施促進、手洗い習慣の認識を広める衛生指導員の養成などを後押しした。

「2010年にウガンダを訪れたとき、現地の子どもたちに握手を求めても誰も手を出してくれませんでした。理由を聞くと、手が汚れているからだと言うんです。それで私たちは“HANDS TO BE PROUD OF”というスローガンを掲げました。いつでも自信をもって差し出せる手であってほしい。そんな想いが根底にあります」

サラヤの現地工場では、ウガンダ人の手でウガンダでとれる原料を使ってアルコール消毒剤が作られている。消毒剤の価格を抑えるとともに、農家の収入向上、現地雇用の創出も実現した。

2011年にはウガンダに現地法人を立ち上げ、2014年には現地工場を設立。アルコール手指消毒剤の現地生産・販売を開始した。

「ウガンダはお酒の消費量が多く、原料となるサトウキビの生産も盛んなんです。そこでサトウキビを搾った残りの廃糖蜜を蒸留したバイオエタノールからアルコール消毒剤を作ろうと考えました。原料を現地調達できれば輸入するより原料費や輸送費を抑えられます。結果、一般家庭でも購入しやすい価格を実現できました。工場で働くスタッフなど現地の雇用を生み出しながら社会問題を解決し、ビジネスとしても持続可能性を保っていく。こうしたソーシャルビジネスを広げていくことが重要な姿勢だと考えています」

かつては医師や看護師にアルコール消毒習慣のなかったウガンダの病院。消毒剤を現地生産することにより普及率が上がり、医療従事者の意識にも変化が表れている。

サラヤのメイド・イン・ウガンダの消毒剤は現地の医療機関にも変化をもたらした。劣悪な衛生環境下で院内感染が絶えなかったウガンダの病院。買い求めやすい現地生産の消毒剤は広く普及し、徐々に衛生環境が改善されつつある。

「この『病院で手の消毒100%プロジェクト』では、消毒剤の普及に加えて院内感染予防の教育を行う現地インストラクターの養成や、医療従事者へのレクチャーも実施しています。今後、院内感染による乳幼児や妊産婦の死亡率が低下することを期待しつつ、同様の活動を東アフリカ全域へ拡大していくことを目指しています」

サラヤではウガンダの現地法人で衛生インストラクターとして活動する社員の養成にも力を入れている。

「手洗いが命を守る」。これは決して大げさなことではないと今ならわかる。だからこそ今もなお十分な手洗いができず、命を脅かされている人々の力になりたいと願う。私たちの小さな気づきは、世界をよりよく変える大きな力に、きっとなる。

買うことで応援できる
「100万人の手洗いプロジェクト」

「100万人の手洗いプロジェクト」により、衛生指導員が村々を回って母親たちに手洗い指導をできるようになった。母から子へ、手洗いの大切さが伝わっていく。

今や家庭に欠かせないアルコール消毒剤やハンドソープ。サラヤではこうした商品の売り上げの1%(メーカー出荷額)をユニセフに寄付し、ウガンダでの正しい手洗い促進活動を支援している。2010年以来続く寄付総額は1億円を突破。

リン酸でpHを酸性にし、有効成分(エタノール)の効果を高めることで幅広いウイルス・細菌に対応。スプレー式の速乾性手指消毒アルコール。ラベルをはがせばシンプルボトルに。ハンドラボ 手指消毒スプレーVH 300ml ¥600。同シリーズの低粘度ジェルタイプも。ハンドラボ 手指消毒ハンドジェルVS 300ml ¥600。

商品を購入することで自分や家族をウイルスや感染症から守ることができ、それが開発途上国の人々の衛生環境改善につながるという仕組みが評価され、2020年には上の2商品が、社会性と商品性の両面を評価し選出される「ソーシャルプロダクツ・アワード」(一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会主催)の大賞を受賞した。

【お問い合わせ】
サラヤお客様センター
☎0120-40-3636


提供:サラヤ

●情報は、FRaU2020年8月号発売時点のものです。
Photo:SARAYA Text & Edit:Yuriko Kobayashi