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銀行の終焉はあり得るのか? 核心「融資ノウハウ」があれば生き残るが

預金集めだけの地銀の将来は暗い
大原 浩 プロフィール

融資こそノウハウの塊

ウォーレン・バフェットが金融機関に好んで投資を行うのは有名だ。もちろん、彼も銀行の決済業務が儲かると思ってはいない。バフェットが着目しているのは銀行の融資業務である。

つまり銀行の本質である「金貸し」業務であるが、「金貸し」というと古くはベニスの商人が思い起こされる。「借金のかたにお前の胸の肉1ポンドよこせ」とベニスの商人であるアントニオに言い放った金貸しシャイロックのような、極悪非道な輩の代表として描かれるわけだ。

あるいは、最近では「闇金ウシジマくん」(筆者映画評論「闇金ウシジマくん ザ・ファイナル」参照)のようなイメージが強いかもしれない。

しかしながら、「過酷な取り立て」をしなければならなくなるのは「返済できない相手」に貸すからである。

取り立てというのは、借り手側にとって過酷なのはもちろんのこと、貸し手側にとっても大きな負担である。どのような取り立てであっても人件費を含めた追加コストが発生するし、現代のような文明社会では取り立ての方法にも厳しい法的規制がある。「闇金ウシジマくん」は面白い映画だが、そのような取り立てはもちろん違法である。

それに対し、貸した相手が元利耳をそろえて払ってくれれば、貸し付けほどもうかる商売はない。資金を動かすだけの業務だから、取り立てなどの追加コストが発生しなければ高収益ビジネスなのだ。

 

バフェットは「相手を見極めて適正な金利で貸せば必ず儲かるビジネスだ」というが、「誰に貸すかという選択」と「金利の設定」がこの融資ビジネスの鍵だ。

つまり、融資において「貸すべきか貸さざるべきか」という判断を行う審査機能と、その相手に「何%の金利で貸すのか?」という判断が収益の確保に重要なのである。

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