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# 銀行

銀行の終焉はあり得るのか? 核心「融資ノウハウ」があれば生き残るが

預金集めだけの地銀の将来は暗い

「地銀の終焉」とは何か?

私の処女作は、1996年の「銀行の終焉―近未来マネー論序説」である。

その後、1997年11月3日の三洋証券の経営破綻に続いて、11月17日には北海道拓殖銀行が破綻。

さらに1998年10月23日には金融再生法に基づく申請を日本長期信用銀行が行う。日本国政府により特別公的管理銀行として一時国有化され、長銀の株券は紙屑となった。

その後も金融機関の苦境は続き、2003年5月のいわゆる「りそなショック」(公的資金の注入による実質破たん)で1つのピークを付けた。

私が「銀行の終焉」と述べた中にはもちろん、このような銀行を始めとする金融機関の破たんも含まれているが、より本質的には「銀行を頂点とした既存の金融システムそのものの終焉」ということを述べている。

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ただし、金融業界と言っても幅広い。3大メガバンクの問題も多々あるが、世界的金融システムの崩壊(いつかはわからないが、起こる可能性はかなりある)がない限り、日本政府あるいは世界の政府が一丸となって守り抜くであろう。大きすぎてつぶせない典型である。

今回のパンデミックによるバラマキ政策を見ても、危機に際してメガバンクを破たんさせない努力が起こるであろうことは明らかだ。市場原理は重要だが、市場そのものを壊してしまっては元も子もない。

 

しかしながら、地方銀行については「大きすぎてつぶせない」ということはないし、経営状況はメガバンクとは比較にならないほど「悲惨」な状況である。そこで、地方銀行を中心とした既存の金融機関の問題点を洗い出しながら、「次世代金融ビジネス」について考えてみたい。