8月21日 カメルーン・ニオス湖で湖水爆発(1986年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1986年の今日、カメルーンのニオス湖で「湖水爆発」という現象が起こりました。「湖水爆発」とは、湖の水に溶け込んだ二酸化炭素が、なんらかの原因により急激にガス化し、湖水とともに噴き出す現象です。

 

ニオス湖で起こった湖水爆発では、湖面から発生した大量の二酸化炭素が、近隣の村へと流れ込み住民約1800名が亡くなる大惨事となりました。

各国が派遣した調査団が解明したところによると、ニオス湖はもともとカメルーン火山列に属する活火山の火口の上にできた湖で、湖底の地下にある大きなマグマだまりからは大量の二酸化炭素が湖水に溶け出していました。このため、湖の深い場所から湖水を引き上げると、サイダーのようにパチパチと炭酸の泡が噴き出すそうです。

現在、ニオス湖には炭酸ガス濃度の高い深層水をくみ上げるパイプが設置されており、炭酸ガスを大量に含んだ湖水の量は少なくなっています。しかしマグマだまりからの炭酸ガス供給は続いており、突然の爆発に備えられるよう、炭酸ガス濃度を常にモニタリングすることが不可欠なのです。

火山大国・日本に住む我々も、自然が突然牙をむく可能性を忘れてはなりません。

爆発後のニオス湖。静謐な湖が突然牙をむいた Photo by Getty Images