3歳で脳性まひと診断され…

マンガ雑誌「BE・LOVE」で好評連載中の『水晶の響』(講談社刊)。バイオリニスト・式町水晶さんをモデルに描かれる、脳性まひを抱えた少年の成長ストーリーです。

3歳のときに脳性まひ(小脳低形成)と診断された式町さんは、リハビリとして4歳からバイオリンを始めました。障がいにより指の力の入れ方さえも分からなかった状態から、どのようにして多くの人を魅了する演奏家になったのか。想像を絶する努力の裏で、壮絶ないじめも経験したといいます。

8月12日には最新コミックスとなる第3巻が刊行。発売を記念し、漫画家の斉藤倫さんと、式町水晶さんの特別対談を行いました。

 
式町水晶(しきまち・みずき)1996年北海道生まれ。3歳の時に脳性麻痺(小脳低形成)と診断される。リハビリの一環として4歳からバイオリン教室に通い始める。5歳の時に網膜性変性症・眼球運動失調・視神経乳頭陥凹拡大(緑内障)が見つかる。8歳の時に世界的バイオリン奏者、中澤きみ子氏に師事。プロを志す。音楽性の幅を広げるため、10歳からポップスをはじめ、幅広いフィールドで活躍中のバイオリニスト、中西俊博氏に師事。現在も研鑽をつみながら、コンサート活動と楽曲制作に取り組む
斉藤倫(さいとう・りん)愛知県豊橋市出身。1981年集英社「別冊マーガレット」にて「なんとなくあいつ」でデビュー。代表作に『すっとんきょーな兄妹』(全3巻)『世界を敵に回しても』(全4巻)『路地裏しっぽ診療所』(全7巻、以上集英社)、『ノーにゃんこ ノーライフ』1~2巻(ホーム社)など
最新コミックス第3巻発売中!

たまたま訪れたコンサートで…

――まず、式町さんと斉藤さんが出会ったきっかけを教えてください。

斉藤:水晶くんが高校2年生のときですよね。

式町:はい。16歳のときでした。もう7年前になりますね。

斉藤:その当時、私は町田市に住んでいて、すぐ近くに音楽ホールがあったんです。たまたま知人に誘われて訪れたコンサートでステージに立っていたのが水晶君だった。私の息子と2つ違いだなと思いつつ演奏を聴いてびっくり!演奏も素晴らしいし、自身の障がいのお話もされていて、本当に感動して…。そのときから、マンガで描きたいという漠然とした気持ちはありました。