「帰宅したら即、フロ」は正解?「家庭内感染」どうすれば防げるのか

今、いちばん危ないのは家の中
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ベッドはどうする

そして言うまでもなく、箸やコップの使いまわしは避ける。大皿に料理を盛り付けて皆でつつくのも絶対に避けるべきだ。唾液の交換になるため、感染リスクが高すぎる。あらかじめ、一皿一皿取り分けておくのが正しい。

テレビを見ながら食事を取る人も多いだろうが、リモコンの取り扱いには注意しよう。とりわけ食事中に触ると、ウイルスがべったり付着する恐れがある。

「一度操作したリモコンは、すぐに消毒剤を含ませたタオルで拭いて消毒しましょう。毎回、新しいビニール袋に入れて、その上から使うのも手です」(前出・高橋氏)

見落としがちだが、テーブルの天板の裏側や椅子の背もたれにもウイルスは付きやすい。東北大学大学院助教(感染症疫学)の吉田眞紀子氏は、こう警鐘を鳴らす。

「人は椅子から立ち上がるときや座り直すとき、無意識にテーブルの下や椅子の背もたれを触っています。こういった目立たない部分も、忘れずに消毒したほうがいい」

夕食を済ました後は、トイレに行くこともあるだろう。ただし、ここは家の中でも有数の危険地帯だ。気を抜いてはいけない。

ドアノブ、便座、洗浄ハンドル、トイレットペーパーホルダーなど、手で触れる場所が非常に多い。どこにウイルスがいるかはわからないので、使用後の手洗いは石鹸を使って入念にする。流すときは必ず蓋をしよう。

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できるなら寝室は分けたい。寝ている際にも、くしゃみや咳でウイルスが飛散する恐れがあるからだ。2mの距離を置いたり、お互いの顔と足が向き合う姿勢をとったりするなど、少しでも飛沫感染を防ぐ工夫が欠かせない。

当然、同じ布団やベッドで寝るのは避けるべきだ。カバーやシーツのこまめな洗濯を心がけておく。

豊島さんは寝室を追い出され、ソファーでクッションを枕にして寝ているが、ここにも盲点がある。

多くの感染者を出したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」では、事後の調査で枕にコロナウイルスが多く残留していたことが明らかになっている。クッションカバーはウイルスの巣になりやすいので頻繁に洗いたい。

どんなに気をつけていても、家の中では気も緩みがちだ。たとえば、マスク。外では着けていても家では外している人が大多数ではないだろうか。

「理想を言えば、家庭内でもずっと着けていたほうがいい。外していいのは、半径2mの距離に人がいないときだけです。家の中でいえば、一人部屋にいるとかリビングに誰もいないときだけなんです」(前出・矢野氏)