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「帰宅したら即、フロ」は正解?「家庭内感染」どうすれば防げるのか

今、いちばん危ないのは家の中

新型コロナはどこにでも潜んでいる。家族に一人でも外に出る人がいるなら、家庭内感染は他人事ではない。身内の誰かが感染してしまえば、あなたは「超」濃厚接触者だ。確実に防ぐ方法は果たしてあるのか。発売中の『週刊現代』が特集する。

過敏な妻の言い分

コロナ禍によって、長く連れ添った夫婦でも様々な亀裂が生じている。大きな原因の一つが「衛生観念の不一致」だ。

「妻は家庭内感染を恐れて、どんな小さなことにも過剰に反応するようになったんです……」

そう語るのは、印刷会社勤務で営業職を務める豊島健人さん(仮名・57歳)だ。妻と2人の子供がいる豊島さんは、起床から就寝まで、すべての行動に制限がかかるようになったという。

とある平日の午後8時、会社から家に帰ってきた豊島さんはドアノブに手をかけようとした瞬間、ハッとした。ウイルスが付いているかもしれないから、カバンを家の中に持ち込まないように妻から言われていたのを思い出したのだ。

書類やパソコンなど必要な物を取り出してから、外に停めてある自転車のかごにカバンをそっと置く。玄関のドアを開けたら、風呂場に直行しなければならない。

「すぐにシャワーを浴びて部屋着に着替えたら、妻のもとへ向かいます。今日だれと会って、どんな場所に行ったか報告するんです。といっても、ほとんどウソしかついていません。

会食したなんて言おうものなら、『無神経すぎる』と怒鳴られてしまいますから……。子供たちは歩いて学校の行き帰りをしていますから、家族の中で唯一、電車に乗ったり外食したりする私は、完全にバイキン扱いですよ」

 

こんな生活が始まったのは、緊急事態宣言が出る直前の3月下旬からだ。3密を避けるため、豊島さんの妻は一切外に出なくなってしまった。

人と会わないように、食品や生活雑貨の調達は生協の個人宅配サービスを使う。宅配物などはいったん外に置かなくてはいけない。

「段ボールに付いたウイルスは24時間経たないと落ちない」というのが彼女の理屈だ。毎日がこんな調子なので、ストレスが溜まった豊島さんは妻とぶつかるようになる。

「ヒステリックなほど過敏な妻ですが、一貫していない部分もあるんです。『マスクは紐だけをつまんで外せ』『ゴミを捨てた後は手を洗え』とうるさいわりに、大皿に料理を盛り付けたり、寝室は私と一緒だったりする。

こうした矛盾点を指摘すると『テレビで岡田(晴恵)さんはこう言っていた!』と怒鳴られます」