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日本が「有事」にめっぽう強い「これだけの理由」

その神業体質の源泉を掘り下げてみる

改めて日本の良さを確認すれば

ウォーレン・バフェットは、投資家として米国の将来に絶大な自信を持っており、その理由として「米国が困難を乗り越えて成長してきた」ことをあげる。

例えば、「バフェットからの手紙・2013年」の中で、「20世紀に、ダウジョーンズは66ドルから1万1497ドルまで上昇しました。これは1万7320%〈注:数字は原文のまま〉の上昇です(しかもこの数字には配当が含まれていません)。しかし、20世紀には、大恐慌を含むたくさんの景気後退や2つの世界大戦を含む数多くの戦争がありました」と述べている。

1世紀も生きるのは大変だが、バフェットは現在90歳(1930年8月30日生まれ)を迎えようとしており、長寿社会の中で実現するかもしれない……

また、独立戦争以来、南北戦争で国家分裂の危機も経験したが、「米国への投資はいつも良い選択であった」とも述べている。

もちろん、短期的な波乱はあるが、だからこそバフェットのような長期投資家は「絶好のチャンス」を得ることができるのだ。「大衆が熱狂している時には冷静に、彼らが意気消沈している時には大胆に行動せよ」というのはあまりにも有名な言葉である。

また「波乱」によって、長年にわたって積み重なってきた社会の膿(矛盾・利権・非合理性)などを一気に吹き飛ばすという効果もある。

特に、歴史的に自然災害の多い日本は、その「災難」を逆手に取って社会改革を成し遂げてきた。明治維新や第2次世界大戦後における見事な変身ぶりは、読者の多くが知るところである。

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ところが、そのような大変革をやってのけるのにもかかわらず、日本は極めて安定した社会で、「変わらない」としばしば批判されるほどである。

 

その「神業」とも言える大転換を可能にさせる主な理由を列記すれば次の通りだ。

1.式年遷宮に代表される「水に流す」文化
2.1400年の伝統
3.バブル崩壊以来の筋肉質
4.終身雇用を含む安定雇用
5.明日もあると信頼できる社会

以下、順番に解説していく。