photo by Gettyimages

米論文に「二階と今井は媚中」と名指しされた日本の立場を熟考する

冷戦前夜、アメリカにどう見られている

大騒ぎにはなりましたが

先般、アメリカの超党派の有力シンクタンクCSIS(戦略国際研究所)から、日本に関する興味深いレポートが出てきまして、その内容が非常に挑発的であることから派手に釣られる日本人知識人が続出して面白いことになっておりました。

その名も「日本における、中国の影響力(China’s Influence in Japan)」。執筆者はDewin Stewertさんで、日本だとRIETI(経済産業研究所)の研究員だった方で、カーネギー・カウンシルでは研究ディレクターをされている御仁です。

なもんで、日本の受け取り方からすれば「すわ、日本の官邸中枢や自民党幹事長に中国が浸透してきたんやな、エラいことやないか」と思われるところも大きいのかもしれませんが、文書をよく読めばわかる通り、書いている趣旨はむしろ逆で、本来ならばがっつり食い込まれておるはずの日本が、あんまり中国からは浸透されとらんのではないかという指摘になっています。

photo nby Gettyimages

一方で、なぜだか遠藤誉さん(中国問題グローバル研究所所長)がヤフーニュースや引用先のNewsWeekで「アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判――二階氏や今井氏など」と煽り、さらにそれを真に受ける日本人が続出したため、日米の研究者の間で「え??」という戸惑いが広がったりもしております。

 

また、少なくない知識人が本件記事に釣られて「中国に浸透されている日本政府、自民党」という文脈で論説を書いてしまうなど阿鼻叫喚になったのは興味深いところです。