フィンランド34歳女性首相が「プロポーズナシ・夫婦別姓」で結婚した話

29歳で国会議員、出産・育休も経験…
岩竹 美加子 プロフィール

1ヵ月前に父が亡くなった

マリンの結婚が報じられたちょうど1ヵ月前の7月2日には、父の死が報じられた。65歳だった。

マリンが首相になった2019年末、マリンの父を探し出して報じたタブロイド紙があった。父は地方の小さな村に住み、家の中でも歩行器を使っていた。娘とはあまりコンタクトはないが関係が悪いわけではない、時々電話で話している、会いたいと思うがアルコールが人生をダメにしてしまったと語った。

タブロイド紙は、マリンには異母兄と異母姉がいることも報じた。

マリンは、父には30年前に会ったのが最後でコンタクトはないとインタビューで話している。離婚しても共同親権が普通のフィンランドでは、極めて珍しいケースである。

 

14歳で見た大統領選の影響

マリンは、フィンランド第3の都市タンペレに近い小さな町で育った。子どもの頃は、踊ることや絵を描くことが好きだった。主張のある音楽も好きで、ハードロックやラップ、ファンクなどを聞いていた。

14歳になったマリンを強く印象づけたのは、2000年の大統領選挙だ。女性4人と男性3人の候補者の争いになり、タリヤ・ハロネンがフィンランド初の女性大統領に選ばれた。ハロネンは社民党の中でも左寄りで、平等、人権、性的マイノリティの地位向上などを主な関心事とする。2000年から2012年まで2期、大統領を務めた。