フィンランド34歳女性首相が「プロポーズナシ・夫婦別姓」で結婚した話

29歳で国会議員、出産・育休も経験…
岩竹 美加子 プロフィール

結婚式が行われたのは、海に面した美しい首相公邸。教会での結婚ではなく、「シビル結婚」だった 。シビル結婚は、宗教を持たない人のための非宗教的で簡略化された結婚で、牧師は出席しない(参照「日本人が知らない、フィンランドで『同性婚』が可能なワケ」)。

しかし、教会ではなく牧師はいなくても「I do」と言うことが結婚のシンボルになる。非宗教的な結婚式ではあったが、マリンのメッセージを読んだ多くの人たちから送られた祝福の言葉は、「愛」や「真の幸福」というキリスト教的な結婚観あふれるものだった。  

「横にいてくれてありがとう」という感謝は、夫の三歩後ろを歩く妻ではなく、配偶者として対等の関係にあることを示している。結婚は、どちらかがプロポーズしたわけではなく2人で決めたと報じられたが、今のフィンランドでは普通のことだろう。

 

フィンランドにおける姓の選択肢

招待されたのは、親しい友人と親戚など40人。娘もいた。

子どもも出て祝福に加わる結婚式も、フィンランドでは珍しくない。結婚、出産という順番でなくてもいい。どういう順番で生きてもいいのだ。

ウェディングドレスは新調したものではなく、2年前にも着ていたものだった。フィンランドでは毎年12月6日の独立記念日に、千数百人のゲストを招いて大統領官邸で祝賀パーティが開かれる。2018年のパーティでも着た、白いシルクサテンの長袖ドレスがウェディングドレスだった。