コロナで貧困層急増…子どもとシングルマザーが直面する「厳しい現実」

負の連鎖を食い止める方法はあるのか
今ない仕事 取材班 プロフィール

課題解決が仕事に、「自己肯定感」が武器に

子どもたちが大人になる未来に向けて、「これだけ社会課題が多い世の中だと今後は、課題解決の仕事だらけになるかもしれない」と、酒向さんは指摘していたが、『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』でも、社会課題解決のための仕事のアイディアを紹介している。

生活が困難な状態にあったり、生きにくさを感じたりしている人々の仕事のシェアを仲介する「なんでもシェアリングマネージャー」や、AIによって貧困によって社会から取り残されている人々を割り出し、支援を行き渡らせる「貧困リスク予測屋」などの貧困解決に向けた仕事。

また性別、年齢や障害の有無によってチャンスが奪われないよう、誰もが活躍できる社会のための仕事も提案している。誰かの困りごとをみんなで解決していくという意識は、子どもたちが今後の仕事を考えていくのに、きっと役立つに違いない。

 

そして子どもたち自身が貧困の連鎖に巻き込まれない、新たに陥らないためには、人生を生き抜く土台となり、武器にもなる「自己肯定感」を育むことが大切だ。

残り少ない夏休み、同書にある「自分発見9マスワークシート」作りを子どもたちに促してみてはどうだろう。好きなこと、楽しいことを考えること、自身を知ることから、自分に自信を持つ第一歩が踏み出せるはずだ。

(「今ない仕事」取材班 上村彰子)

大人は知らない 今ない仕事図鑑100
監修/澤井智毅(WIPO〈世界知的所有権機関〉日本事務所長) 構成・文/上村彰子+「今ない仕事」取材班  漫画・イラスト/ボビコ
◆構成 まんがによるイントロダクション/解説/今こんなことが起こっている/今 ない仕事図鑑/インタビュー/自分発見9マスワークシート
◆インタビューした方々(掲載順)
孫小軍さん(BionicM代表取締役 ロボット義足の開発者)
村田早耶香さん(特定非営利活動法人かものはしプロジェクト共同代表)
山崎聡一郎さん(『こども六法』著者 教育研究者 写真家・声楽家)
酒向萌実さん(株式会社GoodMorning代表取締役社長)
今泉忠明さん(動物学者、『ざんねんないきもの事典』監修者)
出口治明さん(立命館アジア太平洋大学(APU)学長)