〔PHOTO〕iStock

大学ミスコン「廃止」か「内面重視」か、ミスコン「衰退の歴史」から考える

ルッキズムなどの観点から批判される中で…

「女子アナ」やタレントの登竜門とされてきた大学ミスコン(ミスキャンパス)が、ルッキズム(外見至上主義)やセクシズム(性差別)の観点から批判にさらされ、次々と廃止されている。

こうした状況を踏まえ、上智大学のソフィア祭実行委員会は、従来のコンテストにかわる「ソフィアンズコンテスト2020」を立ち上げた。

新たなコンテストは外見重視ではなく、「自己PR部門」「スピーチ部門」「SDGs部門」で「最も多角的に活躍した人」がグランプリに選ばれるという。

果たしてこの方向性は正しいのだろうか。ミスコンテストの盛衰をふり返りながら考えてみたい。

〔PHOTO〕iStock
 

かつて500近い自治体がミスコン開催

戦後、全国各地の自治体や商工会議所が、地域おこしの一環としてこぞって開催したミスコンテスト(以下、ミスコン)は、批判にさらされ徐々に衰退し、今や風前の灯である。

ミスコンに対する批判の内容はわかりやすい。

出場者を「ミス」に限り「年齢25歳まで」などと若い女性に限定することや、水着姿の女性たちを、ほとんど男性ばかりの審査員たちが眺め、選別することが、女性差別と見なされたのである。

官庁や地方自治体が主催し、公費を投入する点も問題視された。また、外見を重視する価値観(≒ルッキズム)に対する批判もある。

さらに、応募資格には明記されていなくても、人種や国籍、障害の有無などによって多くの人を排除しており、多様性を重視するという社会の方向性に逆行するという指摘もある。