8月20日 スウェーデンの化学者ベルセリウス誕生(1779年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1779年の今日、スウェーデンの化学者イェンス・ベルセリウス(Jöns Jacob Berzelius、1779-1848)が誕生しました。

 

彼は元素に関する重要な業績を数多く残しました。

ベルセリウスの肖像 Photo by Getty Images

幼少期に両親を亡くしたベルセリウスは、苦学してウプサラ大学医学部を卒業し、ラボアジエの学説に拠った新たな化学体系を編み上げようとしました。彼は当時発明されたばかりのボルタ電池を使って塩の電気分解を行い、化合物は電気的に正または負の原子からなるという説を提唱しました。

ベルセリウスの大きな業績の一つに、現在用いられている元素記号を考案したことが挙げられます。当時、元素の表記法はイギリスのジョン・ドルトンが考案した記号タイプのものが主流で、水素なら⦿、酸素なら○などと表記されていました。これに対しベルセリウスは、水素(Hydrogen)ならH、酸素(Oxygen)ならOというように、元素名のアルファベット頭文字を用いた表記法を提唱し、こちらが現在まで採用されることとなりました。

ドルトンが考案した元素記号。覚えづらそうだ Photo by Getty Images

その他にも、ベルセリウスは「タンパク質(protein)」「触媒作用(catalysis)」「ポリマー(polymers)」など多くの化学用語を造語しました。科学の発展の勃興期である19世紀において、彼は後々までつながる基本的な概念を創出したのです。