8月19日 実用的写真法「ダゲレオタイプ」公表(1839年)

科学 今日はこんな日

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1839年の今日、フランス学士院で世界初の実用的写真法「ダゲレオタイプ」が公開されました。

 

写真先進国フランスによる大きなブレイクスルーでした。

ダゲレオタイプの開発者・ダゲールの肖像 Photo by Getty Images

世界で初めて撮影された写真は、フランスの発明家ニセフォール・ニエプス(Nicéphore Niépce、1765-1833)が1820年代に撮影したものだといわれています。しかし彼の写真撮影法は露光に8時間以上もかかり、とても実用的とは言えませんでした。

ニエプスの技術をもとに、フランスのルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(Louis Jacques Mandé Daguerre、1787-1851)は銅板の上に像を焼き付ける新技術を開発し、自身の名から「ダゲレオタイプ」と名付けました。

ダゲレオタイプの原理は、銀メッキした銅板をヨウ素蒸気で蒸らしてヨウ化銀の膜を作り、屋外で露光させたのちに水銀蒸気にさらすことで現像するという仕組みです。焼き増しはできないものの、ネガ反転を経なくても現像できる点が大きな特徴でした。

ダゲレオタイプの特許はフランス政府によって買い上げられ、ダゲールと共同研究者ニエプスの息子は莫大な報酬を手にすることとなりました。ダゲレオタイプは世界中に普及して日本にも伝わり、1857年には薩摩藩の藩主・島津斉彬の肖像写真が撮影されました。

1857年に撮影された島津斉彬の写真