なにが「正価」なのか、プロでも見分けるのは難しい… photo/iStock

ユニクロは高い…? アパレル価格の「ヤバい裏側」をプロがすべて明かす!

本当の「お買い得」を見極める方法

アパレルブランドにはピンからキリまであるし、「正価」があってなきがごとく値引き販売が氾濫するいまどきは、どれが本当に「お買い得」なのかは素人目には判断が難しい。今回、アパレルの流通に精通した小島ファッションマーケティングの小島健輔代表に、アパレル業界の「価格」の仕組みと、本当のお買い得品の見分け方について解説してもらった。

本当は、どれが「お買い得」なのか photo/iStock

「価格」感覚は6~7クラス

世の中には様々な経済力や価値観の人々がいるので、「グッチ」や「サンローラン」のジャケットをお手頃と感じる人もいれば、「ユニクロ」のブルゾンが高すぎて手が出ない人もいる。そんな価格感は大きく6クラスに分かれるのではないか。

カジュアルパンツを例に取って今時のだいたいの価格区分(税別)を表してみた。セール価格はこの7掛けから半値になる。

A)ラグジュアリーブランド級・・・・6万円〜
B)ベターブランド級・・・・・・・・2万円5000円〜4万5000円
C)ナショナルブランド級・・・・・・1万2000円〜2万2000円
D)駅ビルブランド級・・・・・・・・5800円〜9800円
E)SCブランド級・・・・・・・・・2900円〜4900円 ※SC(Shopping Center)
F)HCブランド級・・・・・・・・・1480円〜1980円 ※HC(Home Center)

 

ラグジュアリーブランドでも最高クラスだとAクラスの倍にもなるし、各クラスの間(ブリッジ)を狙うブランドもある。

四半世紀前のボリュームゾーンは駅ビルブランド級とSCブランド級の間にあったが、今日ではSCブランド級(「ユニクロ」価格)からHCブランド級(「ワークマン」「しまむら」価格)に移りつつあり、激安のG)プライスライン・オフプライスストア級(680円〜980円「タカハシ」価格)も郊外やローカルで広がりつつある。

断っておきたいが、価格と品質は必ずしも相関しない。価格が倍になったから品質が倍になることはなく、せいぜい素材や副資材がワンランク上がるぐらいだ。高価格品ほど宣伝費や販売費などマーケティングコストが高く、売れ残りリスクも高くなるから、利幅を載せないと儲からない。

ライセンスブランド品には結構なライセンス料が乗っているから、同価格の自社ブランド品に比べて確実に品質は劣る。低価格帯ほど「割安」になるのは間違いなく、「貧乏人の銭失い」という格言は今日のアパレル商品には通じないようだ。