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日本の10代の天才たちが「ものスゴい研究」で世界を驚かせている…!

将来、「自由研究投資家」も出てくる?

少子化でも天才キッズが続出する背景

今年はコロナの影響で短い夏休みとなっているが、自由研究は頑張った人、最終日になって死ぬほどの思いをした人、などさまざまな思い出があるだろう。

ここ数年ネットでは、夏の終わりに、子どもたちのユーモラスで、斬新な発想の自由研究が話題を集めるのが風物詩になっている。

また昨年から放映中の、テレビ朝日系列で放送されている人気番組「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」にも斬新な発想の子どもたちが多く登場する。

仏像や城、盆栽、美空ひばりなどについてのマニアックな知識を披露する「博士ちゃん」と呼ばれる子どもたちに舌を巻き、頬を緩ませている方も多いだろう。

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今、10代で物凄い研究をやってのける子どもたちが続出していることはご存じだろうか?

例えば昨年(2019年)全国高校総合文化祭で最高賞に輝いた、島根県立出雲高校2年生(当時)の片岡柾人(かたおか まさひと)さんは、「ダンゴムシの研究Ⅸ~カビを抑えるフン常在菌を探る!~」と題する研究で、ダンゴムシのふんに含まれる菌がカビの繁殖を抑えることを発見した。この菌は近縁種が深海の土壌から発見されてはいるものも先行研究も少ない珍しいものだという。

また2016年に筑波大学の主宰する「科学の芽」を受賞した京都教育大学付属高校2年(当時)の田上大喜(たがみ だいき)さんは、論文「蚊が何故人間の血を吸いたくなるのかを、ヒトスジシマカの雌の交尾数で検証する」で、足につく常在菌の種類数で蚊に刺されやすいかどうかが決まるという発見をして話題を集めた。ちなみに田上さんは現在(2020年)、コロンビア大学大学院のラボで最先端の研究を行っているという。これはほんの一部で、こうした例は枚挙にいとまがない。

モーツァルトの昔から天才的な能力を発揮する子どもたちは一定数存在した。しかし、この記事で注目したいのは、才能を早く発現しやすい音楽や絵画、数学といったジャンルの超天才児ではなく、時間と機材と資金が必要とされる研究の分野で、具体的成果を出す天才キッズたちが出現していること。その傾向が、天才というよりは普通の子に近い層にも広がってきていることだ。

こうした背景にはインターネットによって情報へのアクセスが容易になったことがあるのはもちろんだ。しかし、それだけではない。ネットを通じたつながりと親の意識の変化が大きな鍵を握っているようだ。