〔PHOTO〕gettyimages

『私の家政夫ナギサさん』絶好調を支える、多部未華子「究極の個性」の正体

残念な朝ドラから現在までを振り返る

今期、TBSのドラマが絶好調だ。いや、今期も、かもしれない。『半沢直樹』はもちろん、新機軸の刑事ドラマ『MIU404』、そして『私の家政夫ナギサさん』という癒し系も多くの支持を集めている。

ここでは、『私の家政夫ナギサさん』で主演を務める多部未華子に注目してみたい。他の女優とは一味違う、「普通感」という個性はどのようにして培われてきたのか。

TBS『私の家政夫ナギサさん』公式サイトより
 

「残念な朝ドラ」だった『つばさ』

2000年代、NHKの「朝ドラ」は低迷期だったと言っていい。『さくら』『まんてん』『天花』『わかば』『ファイト』『風のハルカ』などなど、タイトルを挙げてみても、内容どころか主演女優の名前さえ思い出してもらえない作品が林立している。

年に2本、10年間に20本が放送されたわけだが、名作と呼べるのは国仲涼子主演の『ちゅらさん』(2001年)くらい。後は宮崎あおいの『純情きらり』(2006年)、貫地谷しほりの『ちりとてちん』(2007年)などが、かろうじて目立った程度だ。

この「低迷の2000年代」の象徴ともいえるのが、2009年後半の倉科カナ主演『ウエルかめ』で、多部未華子の『つばさ』は同じ年の前半の放送だった。