それは同時にタイムラインに流れてきた

いつになったら梅雨が終わるんだろうと、連日の雨と寒い気候にそろそろ飽き始めていた7月後半。ほぼ同じタイミングで、ゲイである僕の胸をつく二つのトピックが目に入ってきた。

一つは、タレントの宮迫博之氏が自身のYouTubeチャンネルで公開した、とある動画だ。それは男性同性愛者を連想させる「轟さん」というキャラクターに扮した彼が、企業に潜入し宣伝をするというものなのだが、そのキャラクター描写に一部から批判が出ていた。

男性従業員の肉体や体型にやたらと言及したり、大声で「触りてぇなあ!」とセクハラ発言をしたり、はたまた女性従業員を異様に邪険にしたりと、男性同性愛者へのステレオタイプな偏見をそのまま形にしたようなキャラクターだったからだ。

あぁ、またこういうゲイ描写がお笑いとして供給され、自分のセクシュアリティがネタとして消費されていくのかと空しく感じていた時、もう一つのトピックが飛び込んできた。それはマドンナのツイートだった。

8年前の2012年のロシア公演の際、彼女がステージ上でしたスピーチの動画を、Twitterで突如公開したのだ。そこに映っていたのは、公の場でのLGBTに関する発言や表現が罪になるロシアで、「私たちは自由になる権利のために闘いたい」と同性愛者の権利について声をあげる彼女の姿。

そして、そのツイートにはこう書かれていた。

「ゲイコミュニティを支持したことで政府(ロシア)から100万ドルの罰金を課せられた。払ってないけどね」

それを見て、救われた気分になった。マドンナに救われるのは、これが初めてではない。まだ中高生で、誰にもカミングアウトできなかった頃から、彼女がメディアでゲイコミュニティを擁護する発言をしているのを見るたび、自分は一人じゃないんだと何度も心を震わせてきた。

だが同時に、こうも感じるのだ。いつになったらこの闘いは終わるんだろう、と。