8月13日 八木・宇田アンテナの特許取得(1926年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1926年の今日、八木・宇田アンテナの特許が認められました。

 

偉大な発明でしたが、当初から称賛されたわけではありませんでした。

屋根の上の八木・宇田アンテナ(線がつながっている部分が放射器で、右側は反射器、左側が導波器) Photo by iStock

八木・宇田アンテナとは、放射器の前後に波長の半分より短い導波器と半分より長い反射器を取り付けたアンテナです。東北帝国大学(現・東北大)の宇田新太郎(うだ・しんたろう、1896-1976)と、彼の指導教官・八木秀次(やぎ・ひでつぐ、1886-1976)により開発されました。日本ではのちにテレビ用のアンテナとして使われ、家の屋根を見上げれば必ずと言っていいほど見つけることができました。

しかし、八木・宇田アンテナの有用性は日本よりも先に欧米で認識されました。太平洋戦争において欧米諸国は八木・宇田アンテナによってレーダーの性能を向上させていたのですが、日本ではまだその発明の重要性に気づいていなかったのです。

そのほかにも、宇田新太郎が開発を主導したにもかかわらず八木秀次が自身の単独開発であるとして特許を申請していたなど、八木・宇田アンテナに関する技術の公表・利用は波乱含みだったといえるでしょう。