8月12日 クアッガの絶滅(1883年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1883年の今日、シマウマの亜種であるクアッガが絶滅しました。

 
クアッガを描いた絵。シマウマとは違い、下半身の縞模様が消えている Photo by Getty Images

クアッガはもともとアフリカ大陸南部に生息しており、シマウマのようなやかましいいななきが「クアッガ」と聞こえることから名がついたと言われます。画像を見ればわかるように、クアッガは上半身がシマウマ、下半身がウマのように見えます。シマウマには生息地が南にある亜種ほど下半身の縞模様が少なくなる傾向があり、南アフリカ南部に棲んでいたクアッガは縞模様が消えてしまったのです。

17世紀以降にアフリカ南部への入植を開始したボーア人(オランダ系ヨーロッパ人)は、牧場から追い払うため、あるいはハンティングのためにクアッガを乱獲しました。1860年代までにクアッガは野生絶滅をし、ヨーロッパの動物園に送られた数十頭が生き残るのみとなりました。

そして1883年、オランダ・アムステルダムの動物園で死んだ個体を最後に、クアッガは絶滅したとされています。しかし当時の職員も研究者も、その個体が世界最後の一頭だとは、思っていなかったそうです。19世紀は人間の乱獲による絶滅が表面化した時代であり、動物保護への関心が高まるには数十年を経なければなりませんでした。

1987年には、南アフリカ・ケープタウンで「クアッガ復活プロジェクト」が始まりました。クアッガによく似たシマウマの亜種を数世代をかけて交配させ、クアッガの模様に近い品種を創り出すという遠大な計画です。絶滅から1世紀以上を経て、人類はクアッガを復活させられるのでしょうか?

ロンドンの動物園で飼われていたクアッガ。その姿を再び見られる日は来るのか Photo by Getty Images