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任天堂「あつ森」大ヒットでわかった、心に刺さる“ある欲求”の正体

コロナ禍で不足していたモノとは?
渡邉 卓也 プロフィール

『あつまれ どうぶつの森』は前述のように、スローライフを楽しむゲームだ。ゲーム内ではリアルタイムに連動して時間が流れ、季節がゲーム内に反映されていく。

春は桜が咲き、夏になるにつれて緑が濃くなり、雲や草の様子すらも日々変化していくのである。この変化が、同じゲームを遊んでいる人たちにとって共通の体験となる。

今の時期であれば毎週日曜日に花火大会がある。今年は見に行けない人も多いだろうに、ゲームの中なら楽しくみんなで見られるのだ。

『あつまれ どうぶつの森』(2020年)
 

しかも「花火大会のために浴衣を用意する」、「自分の島に誰かが来るから、花火が見やすそうな場所にベンチを置いたりする」、あるいは「自分で花火のデザインを作る」など、ゲームの世界という場所を共有するうえで発生しうる細かな体験も用意されているのだ。

ゲーム内に日々の暮らしがあり、それをコミュニケーションで共有するゲームだからこそ、ふつうのゲーム以上に交流している実感が湧くのである。しかも、現実でしたくてもできないことがこの作品で可能となれば、その価値はさらに上がるだろう。

『あつまれ どうぶつの森』は単体でも素晴らしいゲームだが、環境が変化したことによりさらに多くの人に求められる作品になった。それが任天堂の大きな利益に貢献したのだろう。

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