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# アメリカ

ハリス上院議員が“打倒トランプ”に勢いを与えるワケ

大統領選のキーマン、その人物像とは

勝利の起爆剤になるのか

11月に迫った、米大統領選挙の民主党候補に内定しているバイデン前副大統領は先週火曜日(8月11日)、副大統領候補に黒人女性のカマラ・ハリス上院議員を選んだと発表。人種などの多様性を重視していく姿勢を鮮明にして、白人の中・低所得者層に支持基盤を置くトランプ大統領との対決姿勢を際立たせた。

昨日(8月17日)から4日間の日程で、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の党大会で、バイデン、ハリス両候補は民主党から正式に指名を受ける予定になっている。

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ハリス氏は検察官出身だ。2016年の選挙で上院議員に初当選した人物で、トランプ政権の強硬な移民政策を批判するなど、鋭い弁舌で論戦力や突破力には定評がある。

今回の大統領選挙では、新型コロナショックを深刻化させた責任とそれに伴う経済危機の克服、そして5月に起きた白人警察官による黒人男性殺害事件をきっかけに分断が浮き彫りになった米国社会の修復が大きな争点になっている。これらはトランプ大統領のアキレス腱だ。

一方のバイデン候補も、選挙に勝てば史上最高齢の米大統領になることが懸念材料とされ、このところ支持率が伸び悩んでいた。

こうした選挙戦の中で、人種的マイノリティであるうえ、トランプ氏をかねて厳しく批判してきたハリス氏の副大統領候補起用は、バイデン候補を勝利に導く起爆剤になると考える民主党関係者が少なくないという。今週は、その可能性を検証しておこう。

これまでの経緯を振り返ると、今回の米大統領選挙では、当初、白人の中・低所得者層を中心とした強固な支持層を持つ、現職のトランプ大統領の再選が不動のものと言われていた。

そんなトランプ大統領の足を引っ張ったのが、新型コロナウイルス・ショックだ。

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