Photo by iStock
# 医療・健康・食

治療薬がない…コロナ禍のウラで「悪夢の細菌」が増殖していた!

世界を襲う「スーパー薬剤耐性菌」

どんな抗菌薬も効かない

新型コロナウイルス感染症はウイルスによる感染症だが、実は細菌による感染症もいま私たちの社会に深刻なダメージを与えようとしている。

現存するどんな抗菌薬も効かないスーパー薬剤耐性菌が発生し、世界的にじわじわ広がっているのだ。また、日本国内では、ここ数年、細菌感染症の治療に使う基礎的な抗菌薬が不足し、医療現場が混乱するという事態がたびたび起こっている。

Photo by iStock
 

スーパー耐性菌の発生は抗菌薬の使い過ぎが原因。一方、国内における抗菌薬の供給不安は、中国への原料依存が原因だが、いずれも「医療現場に治療薬がない」という危機的状況をもたらす由々しきことだ。

猛威を振るう感染症を前にして治療薬がない――。それがどれほど社会を痛めつけるか。

私たちはいま、その「おぞましき世界」を新型コロナウイルス感染症で嫌というほど味わっている。それに加えスーパー耐性菌の拡大、基礎的抗菌薬の供給不安が今以上に進行すれば、社会的ダメージはさらに深刻化する。

解決に向け早急に手を打つべきだ。感染症は蔓延してからでは遅い。それが新型コロナの教訓でもあるはずだ。