ペット業界の深い闇…子犬や子猫を量産するヤバいブリーダーがいる現実

「パピーミル」「キトンミル」をご存知か
石井 万寿美 プロフィール

こうした猫の発情期を「悪用」する繁殖業者も存在します。

日照時間をコントロールすれば、犬と違って、猫は何回も発情を迎えて子猫を生むことができます。つまり年間を通して人為的に照明の光を長時間浴びせ、何度も発情を起こして、オス猫と交配した刺激で排卵する動物(交尾排卵動物、交尾の刺激で排卵する)なので子猫を産めるわけです。年に3回ぐらい産みます。

この方法を詳しく説明すると、この猫の性周期を悪用したブリーダーは、人工的に照明を長く浴びせて(1日8時間以下だと発情がこないので、12時間以上の光を浴びせる)、年に何度も繁殖させているのです。もちろん、良質なブリーダーは、年に1回しか繁殖させません。

 

改正動物愛護法の内容とは?

このような劣悪なブリーダーが存在する事態を改善するために、2019年6月に成立した改正動物愛護法で規制強化が決まりました。2021年6月までに関係省令を改正する予定です。

・従業員1人当たりの飼育上限を明記
繁殖業者の場合、犬は15匹、猫は25匹、ペットショップなど販売業者に対しては、犬20匹、猫30匹としました。
・狭い場所に押し込めて飼育させないよう、ケージの大きさも明記
寝床として使う場合、犬猫ともに縦は体長の2倍、横は1.5倍とした。高さは、犬は体高の2倍、猫は3倍にしました。