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日本企業が成長するための黄金法則は「変態+グローバル」だった

元ベンチャー社長が語る日本の凄い未来

「変態」創生ファンドの設立

2020年7月、クオンタムリープ・キャピタル・パートナーズと滋賀銀行グループが地方創生ファンドを設立した。率直に言おう、“地方創生”という言葉には、若干、言い尽くされた感じや、官製を思わせる雰囲気がある。

そこで筆者は、取材に応じてくれた同ファンドの代表パートナー兼共同出資者・小間裕康氏に怒られることを承知で、これを“変態創生ファンド”と紹介したいのだ。

まさかこんなことを書かれるとは知らぬ小間氏が、ファンド設立のきっかけを語る。

「物作りでも医療でも食品加工でも、キラリと光る技術を持った企業っていっぱいあるんです。しかし私は、これらの企業の多くが技術に応じた利益を得られていると思いません。我々はそんな企業を支援し、世界に羽ばたかせたいと考え、このファンドを設立しました」

“地方創生ファンド”、正式名称「しがぎん地方創生SDファンド投資事業有限責任組合」の代表パートナー兼共同出資者・小間裕康氏
 

具体例を知りたく、筆者が知る例を挙げた。ある地方に大手化粧品メーカーの下請けとしてがんばってきた企業があった。しかしここに様々な業界を知る人物が加わると、化粧品で培った技術が炭素繊維の表面を平滑に加工する技術に転用できることがわかり業績は一気に伸びた。

小間氏に「そんなことをやりたいのですか?」と問うと、彼は首肯し話を継ぐ。

「ええ、どこかの業界で何か一つの技術を極めても、広い視野での情報がないと飛躍できないのです。例えば技術を他の領域で活かしたり、販売網を海外に広げたりすれば、もっと利益を出せるはずなんですよ」