半沢直樹、HERO、家政婦のミタ…ヒットドラマの秘密は「序盤3話の法則」にあった

下落が1割以内なら大崩れはなし

連ドラは第3話までの下落が1割以内なら、シリーズ平均は大崩れなし。第3話までが初回より上なら、平均は初回を上回る。今世紀の高視聴率ドラマの多くは、この「序盤3話の法則」に当てはまる。今、話題を一身に集めているドラマ『半沢直樹』は、初回22.0%に続き、2話22.1%、3話23.2%と後者となった。今後の好記録が期待できる展開だ。

本稿では、ドラマにおける「序盤3話」の強さの秘密を分析する。

 

初回の勢いが持つかどうか

今世紀最初のヒットドラマ『HERO』(フジテレビ・2001年・木村拓哉)は、初回33.4%に対して第3話は30.8%と下落率は1割以内。そしてシリーズ平均は34.2%と、月9歴代最高記録を樹立した。ところが14年放送のシーズン2は、3話までに2割以上下落し、平均も初回を大きく下回った。

『プライド』(フジ・2004年・木村拓哉)も第3話の下落は1割ほどで、平均は大崩れを回避した。ところが『エンジン』(フジ・2005年・木村拓哉)も『ガリレオ』(フジ・2007年・福山雅治)も、第3話がダメで、平均も大きく下落している。

TBSの日曜劇場でも、序盤3話の法則が当てはまる高視聴率ドラマは多々ある。『GOOD LUCK!!』(2003年・木村拓哉)は初回31.6%から第3話28.6%と1割以内を保ち、平均も30.6%と大台を守った。また『JIN-仁-』シーズン1(2009年・大沢たかお)は、第3話で上昇し、平均視聴率も健闘した。ところがシーズン2(2011年)は、第3話が失速し、平均も伸び悩んでしまった。

他にも『下町ロケット』は、シーズン1(2015年・阿部寛)もシーズン2(2018年)も、第3話まで視聴率が上がり、平均も好記録を保った。『陸王』(2017年・役所広司)も『グランメゾン東京』(2019年・木村拓哉)も、序盤3話の法則の通りで、平均視聴率は初回より高かった。日本テレビの『家政婦のミタ』(2011年・松嶋菜々子)も、2012年以降6期放送したテレビ朝日『ドクターX~外科医・大門未知子~』(米倉涼子)も同様だ。

つまり序盤3話で多くの人を魅了したドラマは、最後まで視聴者を引き付け続ける傾向にあるといえる。この伝で行けば、今回の『半沢直樹』も、悪くても平均は22%以上、3話まで上げ続けたパターンからすると、後半に急伸する可能性もある。