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# 飲食店

40歳を迎えた私が、突然「富士そば」にハマってしまった理由

気づけば“安住の地”になっていた

首都圏を中心に約130店舗を展開する、立ち食いそばチェーン「名代 富士そば」。大半の店舗が24時間営業ということもあって、昼夜問わず忙しいサラリーマンたちの味方として支持されている。

また、店舗ごとに味付けが異なっていたり、その店でしか食べれない個性的な限定メニューがある点から、虜になるファンも多い。そんな“立ち食いそば界の雄”富士そばの魅力について、『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』の著者・村瀬秀信氏が語る。

富士そばを崇拝する人たち

光陰矢の如し。俗にいう、年齢と共に月日の流れるスピードは増すという「ジャネーの法則」。若い時は“新鮮な経験”が多いため、時間の経過が長く感じられるが、毎日が同じように流れていると、光の如く過ぎ去っていく。旅行に行く時の電車と帰る時の電車では移動の長さの体感が違うというあれ。

つまりは新鮮なこともなく、毎日が単調であるということか。そうだろうなぁとは薄々感づいてはいたが、それでもこの月日の流れるスピードはちょっと尋常じゃない……という話を編集の久保にしたら、単に連載を2回すっとばしていただけだった、燃費の悪いかつてのゆく年。

イラスト:サカモトトシカズ
 

「それなら新鮮な体験として、年末だし立食いそばをやらない? 富士そばとか」

例のごとく、久保が提案してきた。この北区出身そば好き編集者はことあるごとに「富士そばはいいもんだぞ! 富士そばは楽しいぞ!」と富士そばを勧めてくる。

富士山が世界遺産に登録されたら富士そば。ソフトバンクが優勝すればフジソバンク。ナポリタン特集をやれば「富士そばの何処其処店にはナポリタンがある」。カレーうどん特集をやれば「富士そばホニャララ店には激辛カレーそばが!」と、常に傍らから最新富士そば情報を注進してくる恐怖! ふじつぼ人間ならぬ、常時! フジソバ人間。