エストニアを見よ、危機下で政府を機能させるのは「デジタル」だ

コロナ感染者回復率94%の奇跡

エストニアの電子政府は、新型コロナウイルス対策のロックダウン下でも正常に機能した。スウェーデンと比較して人口当たりの死亡者数が10分の1以下であるのは、エストニアの医療システムが正常に機能したことを示すものだろう。

日本政府の事務処理は、コロナ危機で麻痺状態に陥った。ここから脱却するために、エストニアを見習うべきだ。

機能し続けたエストニア電子政府

バルト3国の1つであるエストニアは、電子政府を確立したことで知られている。この仕組みが、新型コロナウイルス対策のロックダウン下でうまく機能した。デジタル公共サービスが、中断されることなく提供され続けたのだ。

■エストニア電子政府年表

世界経済フォーラム(WEF)は、エストニアの電子政府が、コロナ危機下で国民のライフラインとして機能したことを、高く評価している(“Estonia built one of the world’s most advanced digital societies. During COVID-19, that became a lifeline.”WEF. 2020/07

人口がわずか130万人程度の小国だから、日本と比較することは意味がないし、日本の現状を変えるための参考にもならないと思われるかもしれない。

しかし、そうではない、電子政府がこうした異常事態にどのような意味を持つかを知るのは、大変重要なことだ。

 

3月12日、エストニアは、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、非常事態宣言を発動して国境を封鎖した。そして、完全なロックダウン体制に入った。

ロックダウンの間も、政府サービスの99%がオンラインで提供されていた。給付金も、自動的に支払われた。「デジタル」は救世主となったのだ。