原発賠償金で9億円を騙し取った「わるいやつら」の正体

謎の女将が暗躍
週刊現代 プロフィール

温泉宿のやり手婆

事件の中心人物は、金だ。金は知人の建設会社社長にも話を持ち掛け、賠償金詐欺を仕掛けた。経理の大橋は個人的にアパートを経営していたが、ここでも金の協力のもと、賠償金500万円を騙し取った。

詐欺の具体的な方法を考えたのは、村田とされる。その手口は、決算書を改竄して震災前の売り上げを増やし、事故による減少分を多く申告するというものだ。コロナ禍でも給付金の不正受給が横行しているが、まったく同じ手口である。

村田はNPO法人「東日本大震災原子力災害等被災者支援協会」の元職員で、別の詐欺事件で懲役7年6ヵ月の実刑判決を受け服役中である。

「村田は賠償金請求の方法を熟知し、詐欺師たちに伝授しました。しかし、東洋健康センター事件では、報酬の手数料を受け取ったという証拠がなく、不起訴となっています」(法曹関係者)

村田はこれ以外に4件の事件で逮捕されたが、いずれも嫌疑不十分で不起訴となっている。