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コロナで世界経済「爆死」のなか、韓国の「傷が浅い」意外すぎるワケ

じつは「依存体質」が功を奏した

相対的に傷は浅い

日本の2020年4-6月期のGDP成長率は8月17日に公表の予定であるが、一足早く出された民間の予測平均では季節調整済前期比の年率(以下「年率成長率」とする)は、26%減であり戦後最悪となることが見込まれている。

また、すでに公表されたアメリカは32.9%減、EUは40.3%減で過去最悪を記録した。

そのようななか、韓国では12.7%減であり、確かに大きな減少ではあるのだが、日米欧と比較すればそれほど大きな落ち込みであるとはいえない。韓国における最悪の数値はアジア通貨危機直後の24.6%減であり、今回の減少の大きさはこれには達していない。

韓国のGDP成長率が日米欧ほど落ち込んでいない背景には、韓国経済の三星電子(サムスン電子)への依存体質、特に半導体への依存体質がプラスの方向に作用していることがある。

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韓国銀行が毎年公表している「企業経営分析」から、韓国企業全体の貸借対照表や損益計算書を入手することができる。その最新の数値と三星電子の経営報告によれば、2018年の売上高については三星電子が韓国の企業部門全体の5.9%、当期純利益については27.5%を占めている

この「企業経営分析」は法人税を申告した非金融企業である約70万社を対象としており、この数値は韓国の企業全体のものと考えていい。利益についてはその4分の1を三星電子が1社で占めているというわけだ。そして三星電子の営業利益の4分の3は半導体部門が占めており、韓国経済は三星電子、特に半導体に依存しているといえる。