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英語の「L」と「R」の聞き分け能力、じつは眼を見ればわかります

英語が苦手なみなさん、朗報です
英語の「L」と「R」を聞き分けられる、と自信を持って言える日本人はどれくらいいるでしょうか? 

多くの英語学習にとって鬼門ともいえるこの問題が、科学的なトレーニングで解決できるようになるかもしれません。

豊橋技術科学大学が発表した興味深い結果をご紹介します。

聞き分ける能力が「瞳」でわかる

日本人が苦手とする英語の「L」と「R」の発音を聞き分ける能力が、瞳孔の反応の違いに表れることを発見した、と豊橋技術科学大学の研究グループが発表した(プレスリリースはこちら https://www.tut.ac.jp/docs/PR200703.pdf)。

リスニング能力の客観的な評価に活用し得るほか、瞳孔を指標にしてトレーニングすることで、能力を向上できる期待もあるという。

実験の様子。音を気にせず聞き流し、注意をそらすため何も映らない画面を見続けてもらった(豊橋技術科学大学提供)

英語学習者の多くはLight(光)とRight(右)、Glass(グラス)とGrass(草)にそれぞれ含まれるLとRのように、日本語にもともと存在しない音を含む聞き分けを苦手とし、上達の高い壁となっている。

一方、目に入る光量を調整する瞳孔(黒目)の大きさが脳の働きにより、無意識の認知状態を反映して変わることが知られている。

そこで同大情報・知能工学系の中内茂樹教授(認知情報学)らのグループは、英語の聞き分け能力を瞳孔から推定できるか調べるため、大学生20人に実験を行った。

「Light」の発音を繰り返し再生する中に時折、違う単語「Right」を混ぜ、またその逆も行い、瞳孔の反応をカメラで調べた。

被験者には音を気にせず聞き流し、注意をそらすため何も映らないモニター画面を見続けるよう指示した。実験に先立ち、被験者に対してLとRを含む似た単語20組、計40語の聞き分けのプレテストを行い、高得点群と低得点群に分けておいた。

プレテストの20問(豊橋技術科学大学提供)