コロナ危機後も中国人がコウモリやヘビなど野生動物を食べ続ける理由

じか箸文化もなかなか変わらない
青樹 明子 プロフィール

それから17年。今回の新型コロナウイルスは、諸説あるものの、武漢の華南海産物市場が発生源というのはほぼ間違いないだろう。市場は今年1月1日に封鎖されたが、この時点で、すでにウイルスは市中に蔓延していたと考えられる。

中国の報道によると、この市場では、普通の加工肉のほか、生きたまま売られる食用動物も多く、具体的には鶏やロバ、羊、豚、ラクダ、キツネ、アナグマ、タケネズミ、ハリネズミ、ヘビと多岐にわたる。まるで動物園である。

ヘビのスープ〔PHOTO〕gettyimages
 

規模の違いはあっても、こうした市場は中国全土で存在する。北京、上海のような近代都市も例外ではない。日本で言えば、アメ横や築地や豊洲市場のように、卸売りの他、一般客も買いに行く。

そして中国人消費者は、日々の買い物は、この市場に行く。肉や野菜、海産物など、スーパーで買うより市場のほうが、圧倒的に鮮度が高いし、価格も安い。

テレビ、冷蔵庫、洗濯機が三種の神器と言われたのは80年代のことで、当時、冷蔵庫がない家庭は普通だった。しかし、別に不自由はない。中国人は冷たいものを嫌ううえ、毎日、市場で新鮮な食材を買えばいい。鶏は生きたまま買ってきて、直前に首をしめて調理する。それが最高のご馳走だった。

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