8月 9日 米計算機科学者M・ミンスキー誕生(1927年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1927年の今日、アメリカの計算機科学者マーヴィン・ミンスキー(Marvin Minsky、1927-2016)が誕生しました。

 

彼は人工知能(AI)研究の先駆者として活躍し、「AIの父」とも呼ばれています。

マーヴィン・ミンスキー Photo by Getty Images

ユダヤ系移民の家系に生まれたミンスキーは、ハーバード大学、プリンストン大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)などでコンピュータの研究を進めました。1956年には、ダートマス大学のジョン・マッカーシーとともに計算機科学者のための「ダートマス会議」を開き、人工知能という研究分野を確立しました。

ミンスキーは、コンピュータを人間の命令を実行するだけの機械ではなく、人間の知能を超える可能性を持つ存在だと見なしていましたが、コンピュータ時代の黎明期に打ち出されたこの考えは、のちのちまで大きな影響を与えました。のみならず、彼は『心の社会』といった一般向けの著作を多数残して、人工知能と哲学に関する啓蒙を行いました。

ちなみに、ミンスキーはSF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』のテクニカルアドバイザーを務め、作中に登場する高性能コンピュータHAL9000のデザインを手助けしました。ミンスキーは、現在の我々が持つ人工知能のイメージを育てた立役者だと言えるでしょう。

赤く光るHAL9000(レプリカ) Photo by Getty Images