8月 8日 アメリカの物理学者E・ローレンス誕生(1901年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1901年の今日、アメリカの物理学者アーネスト・ローレンス(Earnest O. Lawrence、1901-1958)が生まれました。

 

彼は加速器の一種・サイクロトロンを開発し、新たな元素の創造に携わりました。

実験器具を操作するアーネスト・ローレンス Photo by Getty Images

アメリカ・サウスダコタ州に生まれたローレンスは、イェール大学で物理学の研究に携わり、それからカリフォルニア大学に移りました。光電効果の研究を続ける傍ら、彼はイオンを加速させるための加速器の一種・サイクロトロンを開発しました。

このサイクロトロンは史上初の人工元素・テクネチウムの合成に使われたほか、さまざまな人工放射性元素の発見へとつながりました。これらの業績により、ローレンスは1939年にノーベル物理学賞を受賞しています。

ローレンスが設立したバークレー放射線研究所では、のちに超ウラン元素(ウランよりも原子番号が大きい、人工的に生み出される元素)の多くが合成され、ローレンス自身の名前も原子番号103の超ウラン元素・ローレンシウムとして刻まれています。

一方で、ノーベル賞受賞後の第二次大戦期には、ローレンスはマンハッタン計画に携わり、原子核の分裂を利用する原子爆弾の開発を推し進めました。

科学技術は、人間がより幸福に生きるために欠かせないものですが、その使い方を間違えれば人類に大きな悲劇をもたらします。科学者のみならず、科学が発展した現代社会に生きるすべての人が、そのことを自覚しておかなければならないのではないでしょうか。

自信が開発したサイクロトロンの隣に建つローレンス Photo by Getty Images