TBS『半沢直樹』公式HPより

金融のプロも感嘆…半沢直樹は、やはり「最強のバンカー」だ!

圧倒的な信頼、ずば抜けた交渉力

見事な伏線回収に「そうだったのか!」

TBSの連続ドラマ『半沢直樹』(日曜午後9時)の快進撃が止まらない。世帯視聴率は7月19日放送の初回が22.0%、同26日の第2話が22.1%、8月2日の第3話は23.2%。第3話の数値は2020年に放送されたドラマの中で最高だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

大ヒット作の7年ぶりの続編なのは知られている通り。SNS上には「前編より進化している」「続編のほうが面白い」との称賛が並び始めた。さて、どこまで視聴率を伸ばすのか――。

後編では東京中央銀行から子会社の東京セントラル証券に営業企画部長として出向した半沢直樹(堺雅人、46)が、銀行本体の証券営業部長・伊佐山泰二(市川猿之助、44)とM&A(企業の合併買収)を巡って死闘を繰り広げている。

TBS『半沢直樹』公式HPより

ヤマ場に次ぐヤマ場。高視聴率に疑問を挟む余地はないが、ちょっと違った観点で「そうだったのか」と感心しているのが楽天証券経済研究所客員研究員で経済評論家の山崎元氏である。東大経済学部を卒業後、住友信託銀行やメリルリンチ証券などに勤務してきた金融のプロだ。

「前編を観て少し気懸かりだったのは、銀行から出向させられると、その人の残りの人生がまるで燃えかすのように描かれていたことなんです。出向者と家族は大勢いますから、気になりました。ところが、後編では子会社にいる半沢が親会社の銀行に逆襲。出向者は決して燃えかすでないことが強調されている。見事な伏線の回収です。後編に価値観の逆転が用意されていました」(山崎元氏)

 

現在、伊佐山が大手IT企業・電脳雑伎集団とタッグを組み、検索サイト大手・東京スパイラルのM&Aを図ろうとしているのに対し、半沢はスパイラルのアドバイザーとなって防戦。伊佐山は第3話で「セントラルなど相手にならない」と言い放ったが、半沢に勝機はあるのだろうか。

「M&Aで銀行と証券が競った場合、どちらにも勝てる可能性があります。カギを握るのは金と知恵です」(山崎氏)